奪われた花嫁

イザベルは絶望的な思いで鏡の前に立っていた。
目の前にウエディング・ドレス姿の自分がいる。
数時間後には、幼なじみジェレミーの妻になるのだ。
大学を中退して医学の道をあきらめての結婚だった。
皆、イザベルの決心をいぶかった。
なかでも虚をつかれたのはロレンツォだ。
豹のような魅力をもつ、ハイスクールの時からの恋人。
彼は、ジェレミーを愛しているという彼女の言葉をいまだに疑っている。
その疑いは的を射ていた。
彼と結婚する理由は永遠に胸に秘めて、新しい一歩を踏み出すのだ。
ウィローは、過保護な兄たちに囲まれて、デートすることすらままならない日々を送っていた。
息抜きに訪ねたタルサ滞在のある夜、彼女はドレスとハイヒールに身を包み、夢のような甘い夜を初対面の男性タイラーと過ごした。
数カ月後、吐き気とだるさをこらえながら店に出た彼女は、目の前にいる客を見て呆然とした。
タイラー!私を探しに来てくれたの?だがそんな期待は瞬時に砕け散った。
彼はまったくウィローを覚えていなかったのだ。
グランド・スプリングスを嵐が襲った夜、カレンの最愛の娘が穴に落ちた。
長時間の作業のうえ、無事助け出されたものの、以来最愛の夫キャシディとの間に亀裂が入り、二人の関係は名だけのものになりつつある。
このままではいけない。
なんとかして夫の愛を取り戻そうと、カレンはあるパーティに出席する機会をとらえ、キャシディを誘惑しようと試みた。
首尾よくことが運んだかに思えた――彼が別れ話を持ち出すまでは。
ナターシャ・ド・ソギュールは、祖母の遺言により、突然フランスの広大な地所と館を相続することになった。
そこでナターシャは、隣の古城に住む男爵ラウルと出会う。
ラウルは何かとナターシャの世話を焼こうとしてくるが、彼女はその言動の端々に、ソギュール家への敵意を感じていた。
そんなある日、ナターシャは、自分と同じ名前の祖先が二百年前にいたと知る。
ラウルなら知っているかもしれないわ。
だが先代のナターシャについて尋ねると、彼の表情が変わった。
二十一歳になったら両親の遺産を相続し、修道女学校から出られる。
カタリーナはその日を待ち焦がれていた。
ところが両親はとんでもない遺言をのこしていた。
後見人の選んだ相手と二カ月以内に結婚しなければ、遺産相続も、女学校から出ることもできないというのだ!誕生日当日、後見人のジェイク・ラミレスがやってきた。
カタリーナは、なんとか彼を説得し遺言を無効にさせようとする。
その努力は裏目に出てしまい、逃亡を警戒されたカタリーナは、ネクタイで縛りつけられ、ジェイクと同じベッドで眠る羽目になった。
続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60013974