華月夜(1)
藤桜家に宿る美しき守護神、華月夜。
先祖代々の当主に仕え、旧家を守り続けてきた――が、若き御曹司・昴に縁談話が舞い込むと、いつものおせっかいが始まって――? 表題作「華月夜」「月下美笑」をはじめ、ファンタジック官能コメディー全4作品を収録。
彼女の名は紫那子。
私を虜にしてやまないエキゾチックで美しい女だった――。
資産家・木嶋尚佐の娘である紫那子は勘当され、ひとり郊外の屋敷に住んでいた。
彼女のもとに通う小説家・仁科はいつも不つりあいに大きな鏡のある部屋で彼女を抱いた。
彼女には奇妙な育て方をされた絵梨香という娘がいた。
罪の子・絵梨香をめぐる連作「硝子越しの月」「翡翠色の月」を収録。
緑あふれる庭園に育まれる禁断の愛! 隣の家の庭との境界は生け垣。
今、ふたりはおたがいに立ち入ってはいけない場所に立っている。
その門を開けてはならない――!! 表題作「グリーンガーデン」をはじめ、禁じられた愛を描く3作品を収録。
――こんなものを読んだら、今夜は眠れません。
この家は紅葉館と呼ばれております。
美しい未亡人がひっそりと、その余生を過ごしておいでございます――。
古苑商事会長の未亡人・紫緒音(しおね)には、ちょっとした趣味があった。
彼女の館には若い芸術家の卵たちが何人か住んでおり、その肌が紅葉のように色づくのを眺めることが彼女の楽しみだった。
ゆえに、潔癖症の息子・采女に、彼女の趣味を知られるわけにはいかなかったが……。
目先の快楽に溺れてはいけない――。
本当の幸せを見失ってしまうから。
行方の見えない恋に揺れ動く女性の心理を描く表題作。
他に、ビター&スイートな人生の皮肉な結末を描く鎌田幸美の珠玉の愛の傑作選。
世にも美しい銀の鱗の祟りの物語「銀鱗夫人」「水の華夫人」も収録。
この糸をたどっていけば、幸せにたどりつけるのだろうか――!?続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60014018